Photo & Poetry|ただ月のように(佐賀県太良町にて)
【静かな海に、心を寄せて】
◆佐賀県太良町の海。 私は時間を見つけてはここの海を撮影に行きます。この静謐な風景の中に身を置くと、「支える」という言葉の本当の意味を考えさせられます。海という存在がそう感じさせるのでしょうか。
◆防波堤と灯台。時にはその間を通り抜ける船。その絶妙な距離感と関係性は、「してあげる/してもらう」という二分法を超えた、命と命の響き合いに似ているように感じる時があるのです。
【Equipment Camera:Nikon Z7II / Lens: NIKKOR Z 28mm f/2.8 Edit: Adobe Lightroom】
【詩:ただ月のように】
藤川幸之助
ただ月のように
認知症の母の傍らに静かに佇む
何かをしているように
何にもしていないように
見つめているようで
見つめられているようで
ただ月のように
母の心に静かに耳を澄ます
聞いているように
聞かれているように
役に立っているようで
役に立っていないようで
ただ月のように
母の命を静かに受け止める
受け入れるように
受け入れられているように
愛しているようで
愛されているようで
ただ月のように
ただそれだけでいい
何かをするということではない
何かをしないということでもない
することとしないことの
ちょうど真ん中で
することとされることが交叉する
ただ月のように
ただそれだけでいい
©FUJIKAWA Konosuke
詩集【支える側が支えられ 生かされていく】より
◆https://amzn.to/2TFsqRT
Information 2026年2月14日には、この写真の舞台である太良町にて「支える側が支えられるとき」と題した講演を行います。
[詳細] https://k-fujikawa.net/works/kouen2026021401/






