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一本の線をひくと
(絵本こどもに伝える認知症3)

クリエイツかもがわ・2020年
藤川 幸之助 (著)
寺田 智恵 (イラスト)
◆これは認知症について何も知らなかったおさない頃の私の話です。一本の線をひくと、場所が二つに分かれます。 自分のいるこっち側と、自分と関係ないあっち側。あっち側は別の世界だと思うことがあります。ある夏の日、となりのクラスのかすみちゃんと、そのおばあちゃんに出会いました。おばあちゃんはぼくを見て「グオーグオー」と声をあげます。ぼくを自分の子どもだと思っているみたい……。秋を迎える頃、認知症という別の世界に出会ったぼくの、心にひいた一本の線はどうかわっていったでしょう。
「認知症を伝える」ではなく
「認知症で伝える」
認知症を知識として伝えるのではなく、認知症の本人、家族、周囲の人の思いやつながりから学び、こどもの心を育てます。詩人・児童文学作家の藤川幸之助さんによる、子どもと認知症をテーマにした絵本です。園や家庭での読み聞かせや、小学校の教材に。
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