📕出版📕『それが、ばぁちゃんなのだ。-子どもの目から読み解く認知症-』
新刊『それが、ばぁちゃんなのだ。
-子どもの目から読み解く認知症-』を出版いたしました。
(ワールドプランニング・2025年)
藤川幸之助(著・編集) 齋 正機 (絵)
◆皆様にご高覧いただければ幸甚に存じます。
◆日本認知症ケア学会の作文コンクールに、12年間で寄せられた子ども達が書いた「認知症作文」。本書は、その中から厳選した19作品に、詩人・藤川幸之助が一つ一つエッセイを書き下ろし、日本画家の齋正機さんの絵を添えた一冊です。巻末には、著者による少年詩「じょりじょりじじじ」を特別収録しました。
◆大切な人があなたのことを忘れてしまったら――?子ども達の「認知症の作文」とそれを優しく見守る詩人のエッセイが、その答えを静かに教えてくれる。
◆【「おわりに」から】日本認知症ケア学会「未来をつくる子どもたちの作文コンクール」の選考委員長として作文を選考させていただき、今年で12 年目になります。これまで、小中学生から3,000 通にも上る認知症の作文が寄せられました。(中略)実に多くのことを子どもたちの作文から学んできたように思います。例えば、その人をその人として見つめる子どもたちの「眼差し」です。認知症というフィルターを通さず認知症のその人に向き合う子どもたちの眼差しは、認知症ケアに多くの視座を与えてくれると思います。これから来る超高齢社会を生きていかなければならないこの子どもたちの「眼差し」と「感受性」こそが、通称「認知症基本法」が謳っている認知症の人が尊厳を保ち希望をもって暮らすことができる共生社会実現への一筋の光明になるように感じるのです。詩人・藤川幸之助
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『それが、ばぁちゃんなのだ。 -子どもの目から読み解く認知症-』
もくじ(◆は藤川幸之助のエッセイ)
はじめに
【第1 部 はじまりと、小さなつながりの発見】
おばあちゃんは、はたらきもの・凛音(小1)
◆鏡の中の「認知症」
黒あめのおばあちゃん・天珠(小2)
◆アメちゃん1 個分
忘れない優しい心・蒼友(小4)
◆まんじゅう1 個分の優しさ
【第2 部 向き合う現実と、寄り添う側の葛藤】
広がれ笑顔の輪・莉沙(中2)
◆寄り添う側の苛立ち
ぼくのおじいちゃんは、認知症。・佑乃助(小5)
◆子どもの心を守る
しろちゃんのおじんちゃとおばんちゃ。・穂実(小1)
◆心の入口
おばあちゃんにやさしいまちへ。・あみ(小1)
◆私も母にもう一度会いたい
【第3 部 視点の転換と、関わり方のヒント】
僕はコロコロ変身マン。・圭輝(中2)
◆変身か小言か
地域がつながった幸せの珈琲・心優(中1)
◆できない事ができる事に
けんかした日・海春(小3)
◆判じるか、感じるか
認知症の人の気持ち。・聖(小6)
◆寄り添われる側の苛立ち
おおばあちゃんをえがおにするさくせん・太智(小2)
◆言葉になる前の言葉ではないもの
【第4 部 記憶と愛情、そして存在の意味】
春よババ・知多郎(小2)
◆愛した記憶
今度は僕が助けるよ・圭輝(小6)
◆愛された記憶
ひいおじいちゃんの中のぼく・蓮(小4)
◆無駄
にん知しょうのおじいちゃん・三奈(小4)
◆何もせずいっしょにいる
【第5 部 学びと未来への眼差し】
それが、ばぁちゃんなのだ。・櫻子(小6)
◆命の速さ
ひいばあちゃんと味そ汁・大珠(中2)
◆料理と記憶
思い出から学んだ事・相介(中1)
◆認知症を学ぶ
おわりに
詩・じょりじょりじじじ・藤川幸之助
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