野生のイルカを見た

▲私は毎朝、写真の長崎市にある海辺の公園を散歩するのだが、その公園から海を見つめていたら、何とイルカが背びれを出しては潜りして泳いでいるではないか。こんな所にイルカが来るのかと驚いていると、他にも二、三頭泳いでいた。▲水族館以外のところで見る初めての野生のイルカ。写真を撮ろうにもカメラは車においているし、迷っている内にどこかへ行ってしまった。結局証拠写真のようなものはないが、これは正真正銘本当の話。▲初めて目の前で見たというのに、テレビで何度も見せられたイルカの遊泳に「あ!テレビで見たのと同じだ」と、一瞬思った自分が何か悲しかった。初めて出会うことに新鮮みがないというのは何ともさびしかった。▲そのテレビ映像の元をたどれば、小学生の頃見た「腕白フリッパー」に行き着く。「海のトリトン」も思い出す。懐かしくはあるが、自分の精神がTVに閉じ込められている感じになった。そして、自分の命のこんなそばにあんな大きな野生の生き物がいることにも驚いた。精神だけではなく体もまたこの自然の中の文明の中に閉じ込めてられているようなのだ。2013/01/28
藤川幸之助facebook http://www.facebook.com/fujikawa.konosuke