詩「花見」◆5月11日(土)旭川市・500回目講演会

◆今年は大牟田市、南足柄市、前橋市と講演をして、コロナで時間はかかったが次の講演で500回目の講演になる。約20年間で日本の全ての都道府県で講演をした。中国の上海にも講演に出かけた。◆以下は何だと思われるだろうか?札幌、旭川、大空町、訓子府町、置戸町、函館市、佐呂間町、津別町、千歳市、釧路市、新ひだか町、帯広市、幕別町、江別市、苫小牧市、江差町、厚真町、弟子屈町、網走市、恵庭市、音更町、清水町、池田町、芽室町、新得町、名寄市、北見市、栗山町、豊浦町、当別町、美瑛町。◆講演で伺った北海道の全ての市と町だ。幾度か同じ場所に呼んでいただいてもいるので、5月11日(土)の旭川市で50回目の北海道での講演になる。地元の長崎に次ぐ回数だ。◆幾度白雪の上で滑ったことか。とても深い人とのつながりや人の温みを感じた。自然の豊かさ、鮮やかな色、爽やかな風、一つ一つを振り返ると、北海道は忘れていた大切なことをゆっくりと私に思い出させてくれた場所のように感じる。道北ではそろそろ桜が満開ではないだろうか。◆今日は詩「花見」を。旭川市の皆さん5月11日(土)に講演にまた伺います。是非ご来場ください。
S__410918918

2024年無量の会・公開講演会チラシ・表最終_page-0001

「花見」
     藤川幸之助

たこ焼きとカンのお茶を買って
父と母と三人で花見をした

弁当屋から料理を買ってきて
花見をやればよかったねと言うと
弁当は食い飽きてね
と父が言った
母が認知症になり料理を作らなくなって
毎日のように弁当屋に行くのだそうだ
弁当屋の小さなテーブルで
二人で並んで弁当を食べるのだそうだ
あの二人は仲のよかね
と病院中で評判になっているんだと
父は嬉しそうに話した

この歳になっても
誉められるのは嬉しかね
何もいらん
何もいらん
花のきれかね
よか春ね
母に言葉がいらなくなったように
父にも物や余分な飾りは
いらなくなってしまった

今年もカンのお茶とたこ焼きを買って
母と二人で花見をした
花のきれかね
よか春ね
と父の口真似をして言ってみる
独り言を言ってみる
  『支える側が支えられ
     生かされていく』致知出版より

◆日時:2024年5月11日(土) PM 5:00〜PM 7:00
◆場所:北海道旭川市・真宗大谷派 旭川別院大谷ホール2階
◆聴講料 500円 
 どなたでもご参加になれます
◆【講演】:詩人・藤川幸之助
 「支える側が支えられるとき」
◆お問い合わせ 
 旭川別院 電話 0166-22-2409

©FUJIKAWA Konosuke
【詩・文】藤川幸之助