詩人・初エッセイ集、発売!◆あとがき

◆新型コロナウイルスの影響で緊張の続く毎日ですがお変わりなくお過ごしでしょうか。◆さて、今日は新刊・エッセイ集のお知らせです。「母はもう春を理解できないー認知症という旅の物語」(harunosora出版)が、1月27日に発売になりました。◆拙著・詩集『満月の夜、母を施設に置いて』を手がけてくれた尾崎純郎さんが編集をしました。24年間の認知症の母との日々をエッセイで紐解きました。全体の流れを感覚的に感じていただけるように、最初に私の撮った写真をならべています。◆今日はその書籍の「あとがき」を掲載します。大変ご多用の中とは存じますが、ご購入いただき、ご笑覧いただけましたら望外の喜びでございます。

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書影

あとがき
 この本の中で私は、認知症の母の後ろに広がっている人生やそれを支えた父や私の人生、その人生の重なり合いから生まれる思いや感情を書き連ねてきました。しかしながら、私の母に限ったことではなく、どの認知症の方の後ろにも、どの高齢者の方の後ろにも、もっと言えばどの人の後ろにも、違う様相を見せながらも同じように人生は広がっていて、その人を支える人がいて、その重なり合いから生まれるいろいろな思いや感情が息づいているのです。
 認知症の母との24年間は、生きづらい日々の連続でした。母との日々は私の人生にとって手枷足枷だとずっと思ってきました。しかし一方で、この生きづらさの中で、初めて私は私や私の人生の意味に気づかされました。私は明日の向こう側から本当の希望の歌を聞いたのです。母が亡くなり、このくびきから逃れられた今、この生きづらさの中にこそ、人生の喜びと味わいがあったのだと、その日々を振り返って思います。

 最後は、詩人として言葉を刻んでおきたいと思います。

 人生に悲しみを与えるな
 悲しみに人生を与えよ!

 根気強く待つことは信じることだと思います。母を見つめる父の瞳を思い出します。この本ができるまで忍耐強く待ってくれていたharunosoraの尾崎純郎さんに心より感謝しています。あなたのおかげで私の心の中に母がまいてくれた一粒の種がやっと芽を出しました。
詩人●藤川幸之助

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多くの方々に本を読んでいただければと思っています。
©Konosuke Fujikawa【藤川幸之助】
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©Konosuke Fujikawa【詩・写真*藤川幸之助】
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