◆新型コロナウイルスで、2月末から延期や中止が続いていた講演会が7月5日(日)に4ヶ月ぶりに始まります。この講演は看取りについてもお話をしたいと思っています。今日の詩は、この講演会で朗読する詩です。
◆講演日 7月5日 (日) AM10:00〜PM12:00
・会場 福岡県大川市榎津844 覚了寺
・演題「命に寄り添うということ」
・問い合わせ 覚了寺 電話:0944-86-3655
◆自選藤川幸之助詩集
【支える側が支えられ 生かされていく】
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本当のところ
藤川幸之助
胃瘻から栄養を入れることができないので
高カロリー輸液を
母に中心静脈から入れるかどうか
医師に尋ねられた
「母はもうくたびれています
もうゆっくりさせたいので
入れないでください」
と、私は言って帰った
これが私の本当のところ
するとそう延命というわけでもないし
入れていいんじゃないかと
妻が言い
兄も
医者をしている兄の娘も
入れるのに一票投じた
本当は私の一存で
母を殺していいのかと思っていたので
安心したというのも本当のところ
静脈から高カロリーを入れて
元気になっても
この肺の状態では一、二ヶ月後肺炎になって
またこんな状態になるのは目に見えている
母を生かし続けるのに
罪のようなものを感じた
実はこれも本当のところなんだ
いつもは不携帯の私が
便所に入るときも
風呂に入るときも携帯して
夜中何度も何度も枕元の携帯電話を確かめる
母の死にびくびくするこんな日々が
また続くのかとも思った
「私はもうくたびれています
もうゆっくりしたいので
入れないでください」
と、私は言いたかったのかもしれない
これもまた本当のところ
「支える側が支えられ 生かされていく」(致知出版)より
©Konosuke Fujikawa【詩・写真*藤川幸之助】
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©Konosuke Fujikawa【詩・写真*藤川幸之助】
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